起立性低血圧に対する鍼灸施術介入

こんにちは

今回は低血圧の話。

鍼灸施術介入による作用機序の可能性。

いくつかの研究や報告から、

鍼灸が自律神経や循環動態に影響する可能性が示されています。

☆自律神経調整

　鍼刺激は心拍変動を変化させ、

副交感神経優位化や交感神経調整効果が報告されています。

　起立性低血圧は「交感神経の起立反射不足」が関与するため、この点で有用性が考えられます。

☆血管反応性の改善

　一部の実験では、鍼刺激が末梢血管の血流量や血管性収縮反応を改善することが示されています。

　これにより起立時の宮下筋血圧低下を軽減する可能性があります。

☆中枢性作用

　鍼灸は視床下部ー下垂体ー副腎系HPAaxisに影響し、循環・ストレス反応の安定化に寄与する可能性があります。

ただし大規模RCTやメタ解析レベルの確立したエビデンスが不足しているのが現状です。

施術上の注意点としては

★強刺激や急激な体位変換は症状を悪化させるリスクがあるため、仰臥位にて、系刺激での施術が望ましい。

★高齢者・基礎疾患（糖尿病・パーキンソン病など）の有無に応じて刺激料を調整するこｔが望ましいとされています。