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前立腺肥大とサポーティブケア鍼灸施術
こんにちは!! すっかり寒くなりましたね。 師走も目前。 今回は前立腺肥大のお話。 前立腺は解剖学の視点からでは、尿道を取り囲む構造になってます。 前立腺の中を尿道が通っているため、 ここが加齢とともに肥大してしまうと排尿トラブルが起きやすくなります。 そしてそれは尿道を圧迫することで起こります。 おもな症状は、出にくい(尿閉)・近い(頻尿)・残る(残尿)です。 原因はさまざま、ホルモンバランス・平滑筋緊張・自律神経の偏りなどといわれています。 鍼灸の有用性については、 科学的な視点からいえば 「症状の緩和には役に立つ可能性はあるが、 肥大そのものを縮小させる明確な証拠は弱い。」とされています。 臨床現場では鍼灸施術介入により ☆「尿の勢いが改善した」 ☆「夜間頻尿が減った」という報告が上がっています。 筋緊張や自律神経のアンバランスさが排尿困難を引き起こしている場合、 鍼灸施術はそれら生理学的に良い作用をおこすことは考え得ることです。 なので医学的には、 「症状の緩和に寄与する可能性のある補完療法」となります。
11月22日読了時間: 1分


気海や会陰のツボは勃起不全に効果があるのか
こんにちは 会陰のツボ 東洋医学では昔からまことしやかに語られていた性のツボですが、 医学的に診ると効果ありと言い切れない部分があるようです。 ただまったく根拠がないとも言い切れず、 〇自律神経の調整 〇骨盤周辺の血流改善 が見込める点。 勃起は、血管・神経・ホルモン・心の状態がバランスで動く仕組みなので、 どれかひとつが整うだけでも体感かわることがあります。 気海のツボ(おへその下) 気海は下腹部の緊張をゆるめ、自律神経のバランスに触れやすいポイントです。 会陰のツボ 会陰は骨盤底筋群に近く血流や筋緊張の変化が起こりやすいポイントです。 科学的研究としては、規模がまだ小さく、対象もばらつきがあるため 「確実」と言えるほどのデータには育っていないことが課題です。 臨床としては、ストレス性・自律神経性のEDのかたでは 改善感を示すケースが一定数報告がありました。 以上です。 少しでも 皆様の健康のお役に立てたらと思います。
11月9日読了時間: 1分


鼻づまりのツボ=迎香という経穴について
こんにちは うさき鍼灸治療院です。 わたしたち鍼師にとっては当たり前な現象 しかし、生理学的にみるととても奥深い 鼻詰まりのツボ=迎香ゲイコウについてです。 迎香に針を置いたときに、起こる現象。 ①反射神経による鼻粘膜の調整 ②局所の筋緊張と血流改善 ③三叉神経ー自律神経の中枢性調整 ①迎香の近くには、三叉神経第二枝(鼻翼枝・鼻下枝)が走行しています。 この神経は、鼻腔粘膜や血管の拡張・収縮を支配する自律神経と連絡しています。 鍼刺激を加えることで、 鼻粘膜血管の過剰な拡張を抑制=鼻詰まりの改善 粘液分泌のバランスを整える などの反応が起きると考えられます。 ②鼻の周辺には、上唇挙筋・鼻筋・口角挙筋などが重なっています。 これらがこわばると、鼻翼が軽く内側に引っ張られ空気の通り道が狭くなります。 鍼刺激によって筋トーヌス(筋緊張)を緩めることができるため、 鼻孔が自然に開きやすくなります。また血流改善により粘膜のむくみが減少します。 ③お顔の鍼刺激は、脳幹の三叉神経脊髄路核や孤束核を経由して、 延髄・視床下部の自律神経中枢に作用します。...
10月28日読了時間: 2分


脂肪肝について・弐(非アルコール性)
https://youtu.be/6Sqfr2us9ts?si=hzn7O9AIo-SRjVkZ 3人に1人が脂肪肝/脂肪肝にならない&治す方法 PIVOT 公式チャンネル こんにちは うさき鍼灸治療院です。 以前BLOGにてお話しさせていただいた 脂肪肝 について PIVOT 公式チャンネル からとても 有益な情報だと思いましたのでまとめようと思います。 ★肝臓にとって最大のリスクは甘い(果糖入り)飲料。 清涼飲料・ジュース・野菜ジュースなどは肝臓にとって負担がでかい と言われています。 理由としては、果糖は肝臓でしか代謝されず、使い切れない場合 そのまま肝臓脂肪になってしまう。 固形の食べ物よりも、ダイレクトに吸収される液体で摂る甘味にリスクがある。 予防・改善へのアプローチ 〇甘い飲料を断つ、または減らす。 〇体重を7%減らすことを目標にする。 〇バランスの良い食事。糖質制限をしない。米を摂取する。 〇適度な運動。有酸素運動プラス筋力トレーニング。 〇質の良い睡眠。 〇ストレス管理。 〇定期的な検診。早期発見・経過観察が重要となります。..
10月17日読了時間: 1分


生姜について
こんにちは!! うさき鍼灸治療院です。 前提的に個人差があり、すべてにおいて万能とはいえませんが、 とても信頼できる健康食品としての生姜をみていきましょう。 ①吐き気つわりの軽減 妊娠初期のつわり軽減で、ジンジャー補助療法がプラセボより 有効とする複数のランダム比較試験RCTがある。 効果の大きさには個人差があり、 過剰量や他薬との相互作用に注意。 ②消化促進(胃内容物移動促進) 胃から腸への移動を促進する作用が報告されている。 ただし、すべての胃腸症状に効くわけではない。 過敏性腸症候群などの機能性消化不良への効果は証拠が弱い。 ③炎症マーカー・酸化ストレス改善傾向 ジンジャー補充が炎症マーカーCRP,IL-6,TNF-αや酸化ストレスマーカーを 改善するというメタ解析が複数ある。 被験者の基礎状態によって効果のばらつきがある。 高異質性を指摘する論文もある。 ④関節痛の軽減可能性 生姜を経口で投与した介入が、痛みスコアをプラセボと比較して 改善するという報告がある。メタ解析でも有意差を示す例がある。 ただし鎮痛剤ほどの効果があるか、...
10月12日読了時間: 2分


精子(アミノ酸)について
こんにちは!! うさき鍼灸治療院です。 精子を構成サポートする主なアミノ酸 ①アルギニン ②グリシン ③グルタミン酸 ④カルニチン(アミノ酸誘導体) ⑤タウリン 精子の質に影響を与える必須アミノ酸 ◯ロイシン ◯イソロイシン ◯バリン ◯リジン ◯スレオニン(トレオニン)...
10月7日読了時間: 1分


男性の予防医学ホルモン編
こんにちは!! うさき鍼灸治療院です。 男性ホルモン、テストステロンは、 生殖機能(ED予防や勃起中折れなどの予防)の維持 男性の健康、活力、精神状態を支える非常に重要なホルモンです。 ◯やる気・自信を高めて、前向きな思考を支える。 ◯集中力や判断力の向上。...
10月7日読了時間: 1分


弐:男性中年期(40代から50代)の予防について。
こんにちは うさき鍼灸治療院です。 前回はリスクについて述べましたが、 今回はそのリスクに対して、予防や対処が適応か否かについて 述べようと思います。 前提的に 鍼灸施術はサポーティブケアであり、 鍼灸施術適応の中心は痛み・神経系・自律神経症状です。 ◯変形性膝関節症...
9月29日読了時間: 2分


男性中年期(40代から50代)の健康的リスクについて
こんにちは うさき鍼灸治療院です。 かくゆうわたしも、40代半ば 20代30代の時のようにはいきません。 自戒をこめて健康的リスクを上げていきたいと思います。 ▲高血圧症:動脈硬化のリスク因子です。脳卒中や心筋梗塞のリスクにもなり得ます。...
9月28日読了時間: 1分


鍼刺激の現代医学的な作用
こんにちは うさき鍼灸治療院です。 今回は、鍼師ならば必ずクライアント様から質問される。 人体に鍼を施すとは、についてです。 現在様々な研究が進行中ですが、報告されている三大作用です。 ①神経を介した鎮痛作用 ②血流改善に伴う筋緊張緩和 ③自律神経の調整...
9月19日読了時間: 1分


慢性疾患と灸療法サポーティブケア
前提的にエビデンスの特徴としては ■灸療法に関するRCTやシステマティックレヴューは増えているが、 サンプルサイズが小さい研究が多い。 ■プラセボとの比較試験では「有意差あり」とする報告がある一方、 「プラセボ効果の寄与が大きい」とする論文も存在する。...
9月12日読了時間: 2分


納豆のベネフィット
こんにちは!! 今回は納豆の話 納豆はナットウキナーゼを含むため健康にとても良いとされています。 △食物繊維(水溶性) △大豆たんぱく質 △発酵による機能性 △ナットウキナーゼ △アルギニン △イソフラボン 臨床研究の知見...
9月8日読了時間: 1分


ストレートネックに対するサポーティブケア鍼灸施術
こんにちは!! うさき鍼灸治療院です。 肩こり・首コリ・頭痛・めまい・腕の痺れなどを呈するストレートネック。 RCTやシステマティックレヴューはまだまだ少ないですが、 頸部痛・頸椎症・肩こりに対する鍼灸施術のベネフィットは一定のエビデンスがあり、...
9月4日読了時間: 1分


ルイボスティーのベネフィットについて
こんにちは うさき鍼灸治療院です。 本日は飲むフラボノイド! ルイボスティーの話です。 ルイボスティーについて限定ですが、いくつかの研究で 「血糖値やインスリン抵抗性の改善作用がある可能性」が 報告されています。 成分と機序...
9月1日読了時間: 1分


(パルス)低周波鍼通電療法の臨床研究
こんにちは 今回は鍼師たちがよく使うパルスの話 https://www.jstage.jst.go.jp/article/onki1962/67/2/67_2_87/_article/-char/ja/ この論文では、 筋パルス刺激と神経パルス刺激の標的筋肉部の...
8月22日読了時間: 1分


起立性低血圧に対する鍼灸施術介入
こんにちは 今回は低血圧の話。 鍼灸施術介入による作用機序の可能性。 いくつかの研究や報告から、 鍼灸が自律神経や循環動態に影響する可能性が示されています。 ☆自律神経調整 鍼刺激は心拍変動を変化させ、 副交感神経優位化や交感神経調整効果が報告されています。...
8月21日読了時間: 1分


慢性腎臓病CKDと鍼灸施術介入サポーティブケア
こんにちは 今回は腎臓病のお話。 鍼灸施術は直接的に腎機能を回復させる 「根本治療法」 ではありませんが、 ☆症状の緩和 ☆合併症予防 ☆生活の質QOL改善 を目的に補助療法として用いられることがあります。 また臨床研究の報告では ◯血圧・貧血の改善...
8月19日読了時間: 1分


リンについて
リンとは ATPやDNA、細胞膜(リン脂質)、骨、歯の主成分となります。 リンが含まれている食品 ◯肉・魚 ◯卵・乳製品 ◯豆類・ナッツなど リン不足となる主な原因 ★栄養不足 ★慢性アルコール摂取 ★長期の制限食(腎臓病食など) ★吸収不良(消化管疾患、吸収不良症候群)...
8月12日読了時間: 1分


側湾症とサポーティブケアとしての鍼灸施術介入
こんにちは うさき鍼灸治療院です。 本日は側湾症の話。 側湾症とは ★脊柱が曲がり、回旋を伴う状態。 ★思春期特発性側湾症が最も多く、その他には先天性、神経筋性、変性性などの分類がある。 ★軽度では無症状な事もあるが、進行すると肩こり・腰痛・背部痛・可動域制限・内臓圧迫など...
8月8日読了時間: 1分


脂肪肝について(非アルコール性)
ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)は、 肝臓細胞に含まれる酵素です。 ALT値が高いと肝機能の低下や肝細胞の障害が示唆されます。 ALT値上昇の主な原因: ★脂肪肝(NAFLD/NASH) ★アルコール性肝障害 ★ウィルス性肝炎 ★薬剤性肝障害 ★自己免疫性肝炎 おすすめ食生活 ◯中性脂肪を減らす。 ◯DASH食を食卓の中心にする。 ◯良質なたんぱく質を摂取する。 ◯ブラックコーヒーの日常的な摂取。 控えるべき食品 ▲アルコール ▲加工食品 ▲高脂肪・高糖質の外食 運動と体重管理 ◯週150分以上の有酸素運動。 ◯筋トレとの併用。 ◯体重の5から10%減少でALT値改善がみられる研究報告があります。 鍼灸補完療法の可能性 ◯鍼灸施術介入は脂肪肝や肝機能改善に一定の研究報告があります。 以上です。 今後も地域に貢献できるよう、 研鑽を積んでいきたいと思います。
8月7日読了時間: 1分
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