慢性疾患と灸療法サポーティブケア
- kalawinka
- 9月12日
- 読了時間: 2分

前提的にエビデンスの特徴としては
■灸療法に関するRCTやシステマティックレヴューは増えているが、
サンプルサイズが小さい研究が多い。
■プラセボとの比較試験では「有意差あり」とする報告がある一方、
「プラセボ効果の寄与が大きい」とする論文も存在する。
■エビデンスレベルは底から中等度が多く、補完療法としての位置づけ。
◯慢性腰痛、変形性膝関節症、肩関節周囲炎などで鎮痛効果やQOL改善の報告がありました。
◯灸の温熱刺激は血流改善・鎮痛物質の放出を促す可能性が示唆されています。
◯一部のRCTやメタアナリシスで「偽灸より有意に痛み改善」という結果があるが、盲検化の難しさからエビデンスレベルは中等度であった。
◯IBS過敏性腸症候群や慢性便秘に対して、腸蠕動の促進効果が期待されRCTも報告されています。
◯胃腸機能性疾患に対して、自律神経系調整効果が指摘されています。
◯COPD慢性閉塞性肺疾患に対して、呼吸困難感や運動耐容能を改善したRCTあり。
◯灸による温熱刺激が呼吸筋機能や免疫調整に関与している可能性あり。
◯糖尿病の末梢循環障害やしびれに効果があるとの報告がありました。
◯血糖値そのものへの直接効果は限定的だが、血流・自律神経改善により合併症対策として研究対象になっています。
◯慢性疲労症候群、がんサバイバーの倦怠感に対する補助療法として検討されている。
◯NK細胞活性化やサイトカイン調整に関する基礎研究も行われている。
以上です。
今後も地域に貢献できるよう、
日々研鑽を積んでいきたいと思います。








コメント