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心疾患の後、精神疾患をわずら患うリスクについて

心疾患(心筋梗塞、心不全、不整脈など)を経験した後に、うつ病や不安障害などの精神疾患(メンタルヘルスの不調)を患うリスクが高まることは、医学的に広く知られています。

心と体は密接につながっており、特に心臓の病気は命に直結する恐怖を伴うため、心に大きな負荷がかかります。

1. 心理的なショックと将来への不安

「また発作が起きるのではないか」「元の生活に戻れるのか」「仕事を続けられるか」といった死への恐怖や強い不安が、持続的なストレスとなります。


2. 生物学的なメカニズム

心疾患による血流の悪化や、体内で起こる炎症反応、自律神経の乱れ(交感神経の過剰な緊張)などが、脳の機能や神経伝達物質に悪影響を及ぼし、うつ状態を引き起こしやすくなると言われています。


3. 生活の急激な変化

食事制限、禁煙、運動制限、多くの薬の服用など、これまでのライフスタイルを大きく変えなければならないストレスも原因になります。


起こりやすい主な精神的症状

心疾患の後に見られやすい代表的なメンタルの不調には、以下のようなものがあります。

  • うつ状態・うつ病

    • 気分が落ち込む、何に対しても興味が湧かない、疲れやすい、眠れない、自分を責めてしまう。

  • 不安障害・パニック障害

    • 動悸や胸の違和感に対して過剰に恐怖を感じる、また倒れるのではないかと不安で外出できなくなる。

  • PTSD(心的外傷後ストレス障害)

    • 発作が起きたときの恐怖がフラッシュバックのように蘇り、強い恐怖や緊張が続く。


大切な対処法

もしご自身や大切な方が心疾患の後にメンタルの不調を感じている場合は、以下のステップを検討してください。

  1. 主治医(循環器内科など)に相談する まずは心臓の定期受診の際に、今の心の状態をそのまま伝えてください。心臓の薬との飲み合わせを考慮しながら、適切な精神科や心療内科を紹介してもらえます。

  2. 一人で抱え込まず、周囲や専門家に頼る 「病気に負けてはいけない」と無理にがんばろうとせず、家族や医療従事者に不安を吐露することが大切です。

  3. 心臓リハビリテーションに参加する 医療機関で行われる「心臓リハビリテーション」は、安全な運動療法だけでなく、病気への理解を深め、医療スタッフに相談できる場でもあるため、不安やうつ状態を和らげる効果が実証されています。

心臓のケアと同じように、心のケアを行うことも、心疾患のその後の経過(予後)を良くするために非常に重要です。決して恥ずかしいことや珍しいことではないので、異変を感じたら我慢せず医療機関に相談してくださいね。


 
 
 

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