Q : 鍼灸施術の際、針の太さで治療効果が変わるのか
- kalawinka
- 5月12日
- 読了時間: 2分
更新日:5月14日
こんにちは、
今回は鍼の話です。
答え=変わる。ただ、太いから良いというわけでも、細いから良いわけでもありません。
「鍼施術においてコリに針先を命中させる」というのは、鍼灸師にとって永遠のテーマなのではないかとわたしは考えております。その際に生まれるDeqi(得気)という独特の鍼感覚。
これには施術者の技術も大前提に大切ですが、
使用する針の太さにも影響があります。
太り針:刺激が強くより深い反応を引き出しやすい。大きい筋肉、筋肉の深部や慢性痛などに使用されることが多い。
(目的)筋緊張やトリガーポイントを狙う事を目的にすることがある。
2005年に発表された研究では、「鍼の太さと痛覚刺激の関係」にて細い針では痛みの訴えが少なく、太い鍼では痛みの強度が高かったという結果が記されています。また太い鍼ほどDeqi感が強くなる傾向があり、鍼治療効果に関係することが考えられました。
ただし、強刺激イコール効果が高い
という単純な関係ではなく、過剰な刺激が交感神経を優位にしてしまうこともあるため、必ずしもDeqi感を獲得することが正解ともできません。
細い針:刺激が穏やかで、痛みや不快感が少ない。敏感で繊細な人、顔などデリケートな部位に向いている。
(目的)自律神経調整や美容鍼として穏やかな刺激で効果を狙うことがある。
このように、太いから効くわけではありません。
部位により太さを選択し、クライアント様の感受性によるところもあります。
わたし個人の感想では、あえて辛いものを好むように
あえて強刺激を好むかたというのは、一定数いるのではないかということです。
またWHO世界保健機関の鍼治療に関する文書では、針の太さは部位・目的・患者の体質によって調整されるべきであるとされています。
今後も様々なクライアント様のお役に立てるよう、
私達の領域の範囲内で頑張っていきたいと考えています。
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