腰痛:椎間板ヘルニアと鍼灸施術介入
- kalawinka
- 6月10日
- 読了時間: 2分

についての疫学
一般人口における推定有病率は1から3%。百人に一人から三人の割合です。無症候性もあり、ヘルニア=即症状あり。とはなりません。
年齢性別
20代から50代前半までの男性に多い。
好発部位
L3/L4以下は少数で5%から10%L4/L5で約40%から45%L5/S1で約45%から50%となります。
鑑別診断のための問診ポイント
発生様式=急性か、または徐々にか
痛み=痺れを伴うか、鋭い痛みか、鈍痛か
誘因=重たいものをもった、くしゃみ
放散痛=臀部から下肢(座骨神経走行)
増悪因子=前屈・長時間座位で悪化するか
軽減因子=仰臥位で軽減するか
痺れ・麻痺=感覚異常・筋力低下の有無
膀胱直腸障害=尿閉・便秘・会陰部感覚の異常・赤旗所見
鍼灸施術介入が適応となるケース
◯一般的な慢性期・軽度から中等度
◯筋緊張の緩和・血流改善を目的とした補助療法
◯薬物療法・リハビリテーションと併用して疼痛軽減を目的とする場合
◯医師から推奨されている場合。手術療法が第一選択肢ではない場合。
期待できる効果
☆痛みや痺れの軽減
☆局所や関連筋群の緊張緩和
☆炎症の軽減
☆可動域の改善
☆自律神経の調整(ストレス心因性などによる悪化防止)
介入に慎重になるべきケース
⚫排尿障害
⚫強い疼痛
⚫下肢の感覚消失・脱力
⚫画像診断未実施・医療連携とれていない場合
施術を行う場合常にリスクを念頭に置き、クライアント様の症状が悪化したときの対応ルートを確保しておくことが重要となります。
そのためにも、医療連携は必須と考えます。
小さなサインを見逃さずに丁寧に対応できたらと思います。
以上
簡単ではありますが、
今後も鍼灸療法の発展に貢献しつつ、
クライアント様の生活に少しでも役に立てるよう、
毎日を積み重ねていきたいと思います。
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